
今、東京都で太陽光パネルの設置義務化に向けて政府が動いているのをご存知ですか?
二酸化炭素排出量を2050年に実質ゼロにする「ゼロエミッション東京」を実現すべく、
東京都は一戸建てやマンションなどの新築住宅を対象に、住宅メーカーに太陽光パネル設置を義務付けようとしています。
近い将来、全国で設置が義務化になる可能性もあるので、
その為にはまず、太陽光発電の知識、価格やメリットデメリットを案内します。
太陽光発電の知識

今の太陽光発電は、昔のように売電価格が高くないので、
パネルを多く設置すると金額が高くなり元が取れない可能性が出てきます。
現在の売電価格は17円です。
売電価格はFIT制度がある為、10年間は売電価格は変わりません。
設置10年経つと8円になります。
そして電気料金は逆に上がっている傾向です。
昔は売電することにより得する時代でしたが、現在は売電価格が下がってしまった為、
効率よく電気を使う方法を考えていく時代です。
必要枚数より多くパネル乗せてしまうと屋根にも負担もかかりますし、
合わせて取付必要な付属品、パワーコンディショナー(直流電気を交流電気に変換する機械)は、
法定耐用年数は17年と言われており、交換が必要です。
電気料金・売電価格をふまえて、後々かかる費用も含め設置を検討してみてください。
太陽光発電の価格
太陽光パネルの耐久年数は20年~30年が目安です。
おすすめメーカー紹介していきます。

その他のモニター周辺機器は、メーカー保証は約1年です。
そして、自然災害補償は会社によりますが、10年もしくは、15年で提携してる会社もあります。
あとは、施工保証も会社にもよりますが、10年付いている会社もあるので
太陽光発電の話を聞く際に質問してみてください。
保証は手厚い方が安心に繋がりますし、
会社が太陽光発電に力を入れているかどうかも、判断材料の1つです。
太陽光をつけるメリット
- 電気代プラス再エネ促進賦課金が安くなる
- 停電時に電気が使える
- 断熱効果
電気代+再エネ促進賦課金が安くなる
再エネ促進賦課金って何か? 実は、電気料金の明細に記載されています。

簡単に言い換えると、太陽光発電などの再生可能エネルギーで発電した電気を
電力会社が買い取ってくれますが、その買い取る金額の一部を電気を使っている人から集めて、
再生可能エネルギーの普及を後押ししていきましょう、という制度です。
そしてこれも、年々値上がりしていることはご存知ですか?
2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0.22円 | 0.35円 | 0.75円 | 1.58円 | 2.25円 | 2.64円 | 2.90円 | 2.95円 | 2.98円 | 3.36円 |
再エネ賦課金の算出方法は、「使用電力量×その年の単価」となります。
世帯当たりの平均電力使用量(月)は、約360kWh(4322kWh÷12ヵ月 ※出典:環境省)ですが、これは一人暮らし等も混ざっており、ガスを併用している4人家族では概ね450kWh前後、
オール電化の家庭では650kWhが平均と言われています。
450kWh使用した場合は、450kWh×3.36円(2021年)=1,512円/月
650kWh使用した場合は、650kWh×3.36円(2021年)=2,184円/月
が再生可能エネルギー賦課金として、上乗せされて請求されることになります。
約1,500円~2,000円と聞くと結構引かれてますよね?
この再エネ賦課金は、このように値上がりを続けています。
太陽光発電を設置する事により、日中の電気代+再エネ促進賦課金が安くなります。
停電時に電気が使える

突然の災害で長期停電になった場合でも、電気を使用する事ができます。
設置時に非常用コンセントを設置するので、そこから電気を使用することができます。
ただ皆さん勘違いされる方もいるので説明すると、太陽光発電自体に電気を貯める機能はないので、
蓄電池が無ければ、夜間は電気を使用することができません。
※非常用コンセントも100Vまでしか使用できません。
※エアコンやIHコンロは200Vあるため使用できません。
停電時に冷蔵庫や携帯の充電等は出来る為、災害時の備えとなります。
断熱の効果がある

この断念効果はあまり知られていないですが、太陽光発電システムの大きなメリットの一つです。
太陽光発電システムに使用するソーラーパネルが屋根に設置されることによって、
ソーラーパネルが断熱効果を発揮します。
夏は屋根への直射日光を遮ってより涼しく、
冬は外部への放熱を抑えてより暖かく過ごせるようになります。
一例として、太陽光発電システムの設置によって、
屋根材の下にある野地板の温度が夏は10℃ほど下がり、冬は5℃ほど上がると言われています。
その結果、エアコンの使用率が減り、さらなる節電にもつながります。
太陽光をつけるデメリット
- 雨漏りなど施工不良のリスクがある
- メンテナンス費用が必要
- 設置が向いていない家もある
雨漏りなど施工不良のリスクがある。
粗雑な工事を行う業者を選んでしまうと、雨漏りを引き起こしたり、
電気系のトラブルが発生するリスクがあります。
また、メーカーが定める施工基準からはずれた工事によって、
メーカー保証の対象外となってしまうリスクがあります。
粗雑な工事を避けるために最も重要なのは工事会社選びです。太陽光発電・見積はこちらからどうぞ。
メンテナンス費用が必要

太陽光発電はランニングコストがかからない「メンテナンスフリー」の言われることもありますが、
経済産業省は、発電量の低下や機器類の故障がないかを確認するため、
4年に一度の定期点検を推奨しています。
また、パワーコンディショナーは15年前後で交換する必要があるとされています。
太陽光発電を20年間設置して、経済産業省が推奨する通りに定期点検を行い、
パワーコンディショナーを1度交換したとすると、
約30万円のランニングコストがかかる計算となります。
できればメンテナンス費用を積み立てておきましょう。
設置が向いていない家もある

例えば、斜線制限の都合などから北向き一面の屋根形状であったり、
極端に屋根が小さいといった場合には満足できるほどの
発電量が得られない可能性があります。
また、そのほかにも塩害や積雪など、地域特有の環境も考慮する
必要があります。
最後に注意点

訪問販売の企業などの巧みな営業トークに騙されて、高額な契約をしてしまうケースもあります。
最近では特に、「モニター価格」「~棟限定のキャンペーン価格」「工事代無料」などと言って、
実際にはとても高い事が多いです。
営業マンの人柄も大事ですが、会社と言う視点から見て、規模・実績・口コミは大事です。
数年経って、会社が潰れていたという事例はよくある事です。
そして、金額に関しても会社によって全然違いますので、
相見積を取り、金額・会社・施工会社は下請けなのか総合して判断をしてください。
まずは、最安値の価格をみて判断!太陽光発電・見積